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ネット販売禁止の時代

今、「ネット販売禁止」

という商品が増えているのをご存知ですか?

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インターネットに商品を流すメリットとデメリットを考えて、

デメリットの方が大きいという判断をされるメーカーが増えているんです。

 

ここにも、地域店にとってのチャンスが潜んでいます。

 

メーカーにとっての、ネット販売のメリットは、どんな点でしょうか?

 

最も大きなメリットは、

取扱店を簡単に大量に増やせること。

販売店は在庫(スペース)不要で無制限に商品を取り扱うことができますからね。

それによって、お客様の目に触れる可能性が高まります。

 

ではデメリットは何でしょう?

 

最も困るのは、価格競争になりやすいということです。

もう少し正確に言うと、価格だけの競争になりやすいということです。

 

今、いろんなメーカーが頭を悩ませているのは、インターネット上の売価の問題です。

 

インターネット上に商品を流通させた途端に、各ショップは商品ページをつくります。

即座に多くの店が横並びで比較されるようになりますので、価格競争がスタート。

他店より安く設定して選んでもらおうと際限のない価格競争になり、もう歯止めが効きません。

 

本来、1万円で販売して、お客様にも喜ばれていた商品なのに、

ネット上で価格競争が始まると、6000円~7000円が相場なんてことが起こります。

それでいて、安売り店はアフターサポートなんてせずに、メーカーへ丸投げ。

 

 

お客様がその商品によって本当に価値が得られているかどうかなんてお構いなしで、

とりあえず価格だけで選んでももらって、売ってしまう。そんなお店が増えます。
こうなると、メーカーにとっては、どっちがいいんでしょうか?

当然、「メリットとデメリットをよく考えよう」って話になります。

 

ネット上に、取扱いショップが増えるメリットと、

本来の商品価値を無視した価格競争が起こるデメリット。

 

商品によりますが、お客様にとって本当に価値がある商品で、

他社が真似できない差別化された商品であればあるほど、

つまり、強い商品、良い商品であればあるほど、ショップの数は重要ではありません。

 

それよりも、売り方や価格など、

メーカーの考えや商品価値を大切に販売してくれる「販売店の質」が大切になります。

 

そうするとどうなると思いますか?

 

ネット販売は、メーカーが自社だけで行う、あるいは、公認ショップ限定で行って、

むやみに販売店の数を増やさない、という方向へ向かいます。

 

今、確実にそんな方向へ向かっています。

 

そうなったら、各メーカーは、店舗流通を改めて重視することになります。

 

実際に商品を見てもらいながらじっくり説明して、

その商品価値を正しく伝えられる流通は、

極めて魅力のある流通になるでしょう。

 

このように考えても、やはり、地域店が有利な時代になりつつあります。

 

 

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