第8話 「帰還 ~ためしてねっととは~」
サトシ:「なつかしいな・・・」
ピカチュウ:「ピカー・・・」
旅に出てから1年半、ついに2人は帰ってきた。少し離れたところに懐かしい建物が見える。
サトシ:「ふーようやくついたな。ここは全然かわらないな。」
ピカチュウ:「そうね。早くみんなに会いたいわ。」
※戻ってきたのでピカチュウは人間に戻りました。
サトシ:「たかしさん、しげさん、しょうさん、他のみんなは元気かな?」
ピカチュウ:「しげさんに2人目の孫ができてたりして(笑)」
緊張しながら1段1段階段を慎重にのぼっていく2人
そして・・・
サトシ:「みなさん、ただいま帰ってまいりました。」
ピカチュウ:「大変なご心配とご迷惑をおかけしてしまい本当に申し訳ございませんでした。」
みんなは2人を温かく出迎えてくれた。
しげさん:「出る前とは顔つきがちがうな・・・しかしはやく次の動画を作りなさい。」
たかしさん:「サトシ・ピカチュウ、おかえり。2人が無事に帰って着てよかったよ。かわいい子には旅をさせよとはいうけれど本当だね。まったく顔つきが違う。ひとまず社長に報告して・・・あっ社長」
社長:「おっサトシ・ピカチュウおかえり~、旅はどうだった?」
サトシ・ピカチュウ:「・・・・・(これは全然怒ってないのかもしれない。)」
サトシ:「めっちゃ楽しかったです。ワクワク系を広めることができました。これもすべて社長の・・・・」
ドカッ
サトシ:「うっ・・・・」
パシッ
ピカチュウ:「きゃっ・・・」
社長:「お前たちは何もわかっていない。」
サトシ:「なんだと!?俺たちはワクワク系を実践して広めたし」
ピカチュウ:「ためしてねっとの本当のよさにだって気づきました。」
社長:「違う・・・俺がいいたかったのそんなことじゃない。どれだけ俺がいや、ここにいる皆がお前たちを心配していたかってことだ。家出当然で旅に出てからお前たちは一度も連絡をよこしもせず・・・本当に死んだかと思ったんだぞ。半年前に来たタケシ君からの手紙で元気にやっていることがわかったからよかったものの・・・」
サトシ:「タケシから?」
そこにはこう書かれていた。
――――――
サトシ・ピカチュウへ
サトシ・ピカチュウ元気?2人が旅に戻ってからもう半年とかはやいな~。今日はあれからの剛田屋についての報告をするために手紙を書きました。住所とかわかんないから会社に出したわ。ごめんね~
あの後、俺はただ若い客層が欲しいのではなく、若い世代にもっと大福の魅力を伝えたいという気持ちが大きいってことに気がついたんだ。
そこで、常連客の近くの小学校の校長先生に、「お茶を食べながら大福を食べることで子供たちに日本の文化を体感させたい」っていう話をしたんだ。校長はすごく乗り気になってくれて、小学校で各学年ごとにお茶会をしてみようってことになったんだ。おれも格安で大福を提供することにした。
この会は子供たちにも大好評で月1でやっていこうって話になったんだ。
そしたらだよ、その子供たちや親御さんたちが店に来てくれるようになったんだ。いや~ほんとありがたい話だよね。
これも全部「お客様にワクワクする未来を提供したい」っていう気持ちで動いているからだと思う。あっあと、来週には体験学習で子供たちに大福の作り方を教えながら一緒に作る会をやることになっています。いや~ほんっと楽しみ!!
サトシ・ピカチュウ、今の俺があるのは2人のおかげです。本当にありがとう!!これからもおれはワクワク系の考え方を胸にがんばっていくから2人もがんばれよ~。
2人の親友 タケシより
――――――
サトシ:「タケシ・・・」
社長:「お前ら・・・(がしっと2人を抱きしめる社長)よくやった。自分たちで考えて行動し人の役に立てたなんて、お前らは俺の誇りだ」
サトシ・ピカチュウ:「社・・・社長」
社長:「これからは一緒にやろう。そして今よりももっともっと、ためしてねっとに参加してくれるお店にもメーカーにもお客様にも喜び・感動・メリットを生み出せるよう頑張ろうじゃないか!!
そうすればたねしてねっとを、日本一幸せな流通ネットワークにすることができるはずだ!!」
サトシ:「やりましょう!!」
ピカチュウ:「私もやります!!」
社長:「よし、みんな円陣を組むぞ!!」
社長:「これを読んでくださっている皆様、ためしてねっとは参加してくださるるお店にもメーカーにもお客様にも喜んでいただける日本一幸せな流通ネットワークを目指しています。しかしそれは、私たちの力だけでできることでは到底ございません。皆さんのご理解とご協力が不可欠です。みんなで日本一幸せな流通ネットワークを作っていきましょう。よろしくお願いいたします。せーの」
みんな:「みんなで作る日本一幸せな流通ネットワーク・・・ためしてねっと!!」
こうして、サトシとピカチュウの冒険は幕を閉じた。
しかし、これからもためしてねっとの躍進
そして2人のワクワクの探求も続いていくだろう
Ending is beginning.
参考文献
出版社:角川書店
題名:「買いたい!」のスイッチを押す方法
著者:小阪裕司
DVD:ワクワク系マーケティング(作者は上と同じ)
あとがき
最初に言っておきたいのはこの話はフィクションだということです。(ところどころ事実も入っていますが・・・)
この物語は僕たちがインターンを始めるときに渡された本とDVDを元にしています。
ワクワク系マーケティングを知ったとき、僕は衝撃を受けました。商売は考え方だけでこんなに変わるのかと。
このとき僕は「この情報をみんなに伝えたい」と思い、それをたかしさんに提案したところ「いいよ」、というお言葉をいただいたきました。
そこから今回の物語がはじまりました。
といっても最初から物語にしようと考えていたわけではなく、どうしたら自分らしくうまく伝えられるか・・・と考えたところ、サトシとピカチュウの冒険にすればいいのではと思い立ちこのような物語が生まれたというわけですね。
いや~正直、こんなことやっていいのかと思いました(笑)
社長にみせるときは緊張しましたね。(本当の社長はアツくておもしろい尊敬できる人間です)
でも、やるからには最後までやろうという気持ちで楽しみながらも真剣に書きました。少しでも楽しんで読んでくれている方がいたら嬉しい限りです。
ワクワク系マーケティングのニュアンスだけでも伝わればいいなぁという感じなのでもっと知りたいと思ったら本を読むことをおすすめします。
とゆうわけで、リアルサトシもこれからこのワクワク系マーケティングをあらゆる場面で実践していきます。
また次回作でお会いしましょう(笑)では、その日まで・・・
サトシ