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第7話 「カスミの電器屋」

第7話 「カスミの電器屋」

再び旅に出たサトシとピカチュウはその後、お客さんが来なくて困っている美容室や服屋、スーパーなど旅でであった色々な業種のお店にワクワク系マーケティングの極意を教えていった。
気がつくとタケシと別れてから1年、会社を出てからは1年と半年の月日が過ぎようとしていた。

 

サトシ:「いや~、旅に出てからほんっといろんなことがあったな~なっピカチュウ?」

pika

ピカチュウ:「ピッカァ!!」


サトシ:「色んなお店にワクワク系マーケティングを広めてきたけど、本当にワクワク系はどの業界にも通じているっていうのを肌で実感できたよ。特に『お客様に未来を売る』っていうのは商品だけに関わらず美容室や結婚式などのサービス業、さらには学校などの教育にもいえるっていうのがすごい発見だったぜ。あぁもっといろんなところにワクワク系を伝えたい。ほんっとあんな会社飛び出してってよかったぜ。」


ピカチュウ:「ピカピー、ピカピカピーカッ!!」


サトシ:「ん?どうしたピカチュウ?」


ピカチュウ:「ピカピピカ、ピーカ!!」

 

ピカチュウはあれをみろといっているらしい。ピカチュウが指差す方向を見ると、そこには店の前に行列ができていた。

photo1 (13)

サトシ:「まだ開店前の時間だもんなぁ、しかしこんなに列ができてるなんて何の店だろう?」

 

確かめに行くサトシ。看板には大きく『カスミ電器店』とかいてあった。

 

サトシ:「電器屋さんかぁ。近くに大型電器店があるのにこんなに大盛況しているとは・・・気になる。よし、俺らも行ってみよう!!」


ピカチュウ:「ピッカァ!!」

 

並んで5分もするとお店は開店した。サトシとピカチュウが店に入ると店員さんが元気よく出迎えてくれた。

 

?:「いらっしゃいませ~!!」

 

サトシ:「こんにちは~・・・あっカスミじゃないか!?」

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カスミ:「うわ~、サトシとピカチュウ、久しぶりね。元気してた?」

 

(※カスミはアニメのポケモンでサトシたちと旅をしていました。)

 

そこにいたのはかつてタケシと旅をしていたときのもう1人の仲間、カスミだった。

 

客A:「すいません、肩こりがなおるこの商品探してるんだけど?」


カスミ:「『こりナオール』ですね?少々お待ちください。・・・サトシ、久しぶりに会ってお話したいんだけど店のほうがこんな状況なの。店が終わった後にまた来てくれない?」


サトシ:「オッケー。繁盛しているなぁ。俺らは時間あるから後でまたくるよ。じゃあ」


カスミ:「ごめんね。」

 

ひとまず店をでようとしたサトシは、お客さんの多くが冊子のカタログを持っていることに気がついた。しかし特に気にせず店を後にした。

 

サトシ:「いや~すごい繁盛してる感じだったなぁ・・・」


ピカチュウ:「ピッカァ・・・」

 

カスミの店が終わったころ、再び2人は店を訪れた。

 

カスミ:「いや~さっきはごめんね。今日は月に一度の招待会の日でお客さんがたくさん来たんだよね。」


サトシ:「そうだったんだ。すごい盛況ぶりだなぁ・・・昔のおてんば娘がやっている店とは思えないよ。」


カスミ:「もう・・・そんなことよりサトシがなんでこんなところにいるのか教えてよ。」


サトシ:「んー話すと長くなるけどきく?」


カスミ:「ならいいや。」


サトシ:「(ずっこけ)・・・そこはきけよ。」


カスミ:「うそうそ、話して(笑)」

 

サトシは『ためしてねっと』でインターンをしてたことからタケシと一緒に大福を売ったことなどこれまでの旅のことをすべてカスミに話した。

 

カスミ:「面白い旅ね。タケシにも会ったのかぁ。私も会いたいなぁ・・・」


サトシ:「そうそう、会ったばかりのときはあいつの店つぶれる寸前だったんだぜ。それが今や大繁盛して巷でも話題の店だからなぁ。」


カスミ:「すごいじゃない。てゆーかあんた『ためしてねっと』でインターンしてたの!?」


サトシ:「えっ?そうだけど・・・」


カスミ:「そうだけど・・・じゃないわよ。これをみて!!」

 

カスミはサトシにあるカタログをみせた。それはお昼に店に来たとき、お客さんがもっていたものと同じものだった。

ためしてねっとカタログ店名入り圧巻800

 

サトシ:「へー、すごいな。電器店なのにこんな面白そうな商品扱っているのかぁ・・・こんなにクオリティの高いカタログつくるの大変だろう?」


カスミ:「バカッ!!表紙をよくみなさい。」


サトシ:「バカってなんだよ。えーと『カスミ電器店』ってでかでかとかいてあってその下に・・・ん!?ためしてねっとカタログ!?これうちのじゃないか!!」


カスミ:「そうよ。うちの店が繁盛しているのはこのカタログの力が大きいわ。うちもちょっと前まではあまりお客さんの来ない地域の電器屋さんだったの。まあ来てくれるお客さんのおかげでやってはいけていたけれど。でも、2年前に近くに大型電器店ができたのよ。」


サトシ:「あぁ、あの店か・・・」


カスミ:「お客さんの多くがあっちの店にいくことになっちゃって・・・このままじゃ本当にまずいって思っていたときに知り合いからためしてねっとの話を聞いたのよ。電器屋でまったく関係ない商品を売るなんて・・・初めは半信半疑だったけれど、やるだけやってみようということでためしてねっと加盟店になったの。」


サトシ:「へー、そうだったのかぁ・・・いや、まて、おれはちゃんとためしてねっとのやっていることは知っていたぞ。ただ、南国鹿児島でやっていることがこんなに全国にひろまっていたとは・・・」


カスミ:「あんた・・・ためしてねっと加盟店は今、全国約300店舗にまでひろまっているのよ。でね、実際にカタログをお客さんに配って売る商品を自分たちでためしてから売ってみたら本当に売れたのよ!!カタログをもって店に来てくれるお客さんも多くて、これがきっかけでお客さんとの会話も増えたし、気軽にお客さんが来てくれるようになったわ。それにね・・・」


サトシ:「それに!?」


カスミ:「そろそろ新しい掃除機買おうかな・・・とかいう話にもなって電化製品自体の売り上げもUPしたの!!」


サトシ:「なんと・・・」


カスミ:「しかも売り方まで教えてくれるから助かるわ。POPは加盟店専用サイトからダウンロードできるし、だれでも見れるためしてねっとホームページにはお役立ち情報が満載なの。フェイスブックもやっているわね。」


サトシ:「・・・ためしてねっとの宣伝をありがとう。カスミ、実際にためしてねっと加盟店のはなしが聞けてすげえよかったよ。」


カスミ:「いえいえ、そんなことよりサトシ・・・」

 

その後サトシとカスミは昔の話でおおいに盛り上がった。結局、盛り上がりすぎてその日はカスミの家に泊まることになった。
次の日の朝

 

サトシ:「カスミ、すげえ楽しかったよ。これからも色々がんばれよ。またな!!」


カスミ:「うん、私もすごく楽しかった。サトシとピカチュウもがんばって、またね。」


ピカチュウ:「ピッカァ!!」

 

カスミ電器店をでて再び歩き出したサトシとピカチュウ。しかし、今度の歩みは今までとは少し違った。

 

サトシ:「ピカチュウ、俺・・・そろそろ『ためしてねっと』に戻ろうかと思うんだけどいいか?」


ピカチュウ:「ピッカァ?」


サトシ:「あんなことがあって旅にでたけどさ、やっぱりためしてねっとは魅力的だし、それにそろそろゴルゴ似の社長の顔もおがみたくなってきたしな。」


ピカチュウ:「ピカー!!」


サトシ:「よし、帰ろうぜ!!」

 

 

こうしてついに『ためしてねっと』に戻ることにしたサトシとピカチュウ
二人は南に向かって歩き始めた。
しかし、旅はまだ終わっていない。

おうちに帰り着くまでが旅なのだから・・・

To be continued・・・

 

 

次回予告
ワクワク系マーケティングとためしてねっとの本質を肌で実感した2人、『ためしてねっと』に戻るとそこには社長が・・・次回、「帰還 ~ためしてねっととは~」・・・感動のフィナーレ

 

NEXT >> 最終話 「帰還 ~ためしてねっととは~」

 

参考文献

出版社:角川書店

題名:「買いたい!」のスイッチを押す方法

著者:小阪裕司

DVD:ワクワク系マーケティング(作者は上と同じ)

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